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【2025年】バスケにおけるヘルドボールとは??

バスケ

【初心者向け】バスケの「ヘルドボール」とは?意味・ルール・判定基準を徹底解説!

バスケットボールを観戦したり、自分でプレーしたりしていると、審判の「ヘルドボール!」という声や、試合が突然止まってスローインに切り替わるシーンを見たことがある方も多いのではないでしょうか?

しかし、「そもそもヘルドボールって何?」「なぜ試合が止まったの?」「ジャンプボールとどう違うの?」と疑問に思った経験はありませんか?

バスケットボールには、スピーディーでダイナミックな動きの裏に、さまざまな細かいルールが存在します。その中でも**「ヘルドボール」は、試合の流れを大きく左右する非常に重要なシーン**の一つです。

特にバスケ初心者の方や、ルールを覚えたての中高生、保護者、そしてコーチを目指している方にとっては、このルールを正しく理解しておくことが、プレーや指導の質を高めるための大きな助けとなります。

この記事でわかること

この記事では、以下のポイントについて、初心者でもわかりやすく、実例やルール解説を交えて解説していきます。

  • 「ヘルドボール」とは何か?どんなときに起きるのか?

  • 現代バスケの「交互の攻撃権ルール」との関係

  • ジャンプボールとの違いとルールの変遷

  • 審判はどんな基準でヘルドボールを判断しているのか?

  • ヘルドボールが試合展開に与える影響

  • よくある質問と誤解されやすいポイント

この記事を読めば、「なぜそこで試合が止まったのか?」「なぜあのチームに攻撃権が移ったのか?」といった素朴な疑問をスッキリ解消できるはずです。

それではさっそく、バスケに欠かせない「ヘルドボール」というルールについて、詳しく見ていきましょう!

ヘルドボールとは?|意味と基本ルールを解説

「ヘルドボール(Held Ball)」とは、攻守の2人以上の選手が同時にボールをつかんで動かせない状態になった際に適用されるルールです。どちらの選手にもボールの保持権が明確にないと判断されたとき、審判はプレーを止めて「ヘルドボール」を宣告します。

具体的な場面の例

  • リバウンドを取りに行って、複数の選手がボールをがっちりつかんで動かない

  • スティールしようとしたディフェンスと、保持しようとしたオフェンスが互いに離さない

  • 倒れた状態で、両選手が床にあるボールをつかんだまま動けない

このような場面で、無理に引っ張り合えばファウルやケガにも繋がるため、安全面の配慮からも重要なルールとなっています。


ヘルドボールが宣告された後の流れ

現在の国際ルール(FIBA)では、ヘルドボールが起きた場合は**ジャンプボールではなく「オルタネイティングポゼッション(交互の攻撃権)」**によって処理されます。

流れは以下のとおり:

  1. 審判がヘルドボールを宣告

  2. ポゼッション矢印を確認

  3. 矢印が指すチームにスローインでボールが与えられる

  4. 矢印は反対方向に切り替わる

この「矢印」のことを「ポゼッションインジケーター」と呼び、テーブルオフィシャル(記録係)が管理します。

バスケットボール競技規則の発行 | 公益財団法人日本バスケットボール協会
公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)の公式サイト。JBAの取り組み、日本代表の活動や、国内外の各種大会情報など、日本におけるバスケットボール競技の統括団体として情報をお伝えします。

ジャンプボールとヘルドボールの違い

かつてのバスケでは、ヘルドボールが起きるたびにジャンプボールが行われていました。しかし、身長差やジャンプ力の差で不公平が生じやすく、ルールが見直されました。

現在では以下のような違いがあります:

項目 ジャンプボール ヘルドボール
主なタイミング 試合開始時のみ 攻守のボール争奪で決着がつかないとき
処理方法 センターサークルで跳球 ポゼッション矢印に基づきスローイン
公平性 身体能力に依存 公平に交互で処理

NBAでは依然としてジャンプボールを採用している場面が多いのに対し、FIBA(国際試合)や日本の中学・高校・大学バスケではポゼッション方式が主流です。

審判は何を見てヘルドボールを判断するのか?

ヘルドボールは審判の「主観的判断」が含まれるルールです。以下のようなポイントがチェックされます。

  • 両者が同等の力でボールをつかんでいる

  • どちらも明らかに優勢ではない

  • ボールが動かず、プレーが継続できない

ただし、「ボールを取りにいって手が絡んだだけ」ではヘルドボールにはなりません。しっかり保持していることが条件になります。

ヘルドボールがよく起きるシーンとは?

バスケットボールの試合中、ヘルドボールは特定の状況やプレーの流れの中で頻繁に発生します。ここでは、特によく見られる代表的なシーンを6つ紹介します。


① リバウンド争いでのつかみ合い

もっとも典型的なケースが、シュートミスの後のリバウンド争い。
オフェンスとディフェンスの選手が同時にボールをつかみ、どちらも離さずに一歩も引かない状況になると、審判はヘルドボールを宣告します。

例:ゴール下で2人が床に倒れながらもボールを握り合っている


② スティールを狙ってボールを押さえ合う

ディフェンダーがスティールを仕掛けたとき、オフェンス側と同時にボールを保持し合うことがあります。
どちらかがボールを奪い切れないまま、完全につかんで離さない状態になると、ヘルドボールになります。

例:ガード同士の1on1で、ディフェンスが横から手を差し込んだ場面


③ 倒れた状態で両チームの選手がボールを保持

接触プレーなどで選手が床に倒れた際、ボールがこぼれて複数人が床に飛び込み、同時につかんで動けない状態になるケースも多く見られます。

例:こぼれ球をダイブして取りにいった選手たちが動けない


④ ポストプレーでの力の拮抗

インサイドでのポストアップ中に、ディフェンスが腕を絡ませてうまくボールを固定してしまう場面でも、ヘルドボールが発生することがあります。
特にフィジカルが強い選手同士のマッチアップで見られやすいです。

例:センターがゴール下でターンしようとしたところをディフェンダーが絡みとる


⑤ パスミスでルーズボールを同時につかむ

パスミスや弾かれたボールに対し、複数人が一斉に飛び込んで同時につかんだ状態になることも。動きが止まり、明確なボール保持者がいないと判断されると、ヘルドボールとなります。

例:速攻中のミスパスに、2人の選手が同時に飛び込む


⑥ ボールを抱え込んで離さないとき

オフェンスの選手が激しいディフェンスに遭って、ボールをキープしようと腕や体に押さえ込んで身動きできなくなったときにも、審判はヘルドボールを判断する場合があります。

例:ガードがダブルチームに囲まれて、ボールを胸に抱え込んだ状態が続いた

試合に与える影響|ヘルドボールは流れを変える

ヘルドボールの判断ひとつで、攻撃権が交代し、試合の流れがガラッと変わることもあります。特に接戦や終盤では非常に重要です。

たとえば:

  • ディフェンスがボール争いでヘルドボールに持ち込む=相手の得点チャンスを潰せる

  • オフェンスが逆に攻撃権を失う=無駄な攻撃になってしまう

つまり、ヘルドボールはただの「一時停止」ではなく、戦術的な分岐点でもあるのです。


よくある質問(FAQ)

Q1. ヘルドボールの回数に制限はあるの?

→ 制限はありません。ただし、繰り返し起きる場合は、選手同士のプレーの仕方に指導が入ることもあります。

Q2. 意図的にヘルドボールに持ち込んでもいいの?

→ ルール上は問題ありませんが、不必要に狙うとファウルやゲームの停滞につながります。戦術としての判断が求められます。

Q3. 小学生のバスケでもヘルドボールはある?

→ あります。ポゼッションルールは小学生でも導入されているため、基本は同じ流れになります。


まとめ|ヘルドボールを理解すればバスケがもっと面白くなる!

「ヘルドボール」とは、攻守のプレイヤーが同時にボールを保持して動かせなくなった時に、審判がプレーを止めるためのルールです。
ジャンプボールではなく、交互の攻撃権ルールによって処理されるのが現代の主流。

このルールを理解することで、観戦時に「なぜ試合が止まったのか?」「どちらにボールが渡るのか?」といった疑問がスッキリ解消され、より深くバスケットボールを楽しめるようになります。

バスケ初心者の方も、ぜひこの機会に「ヘルドボール」をしっかり覚えておきましょう!

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