バスケの「トラベリング」とは?ルールと対策方法を徹底解説!
バスケットボールを観ていると、よく耳にする「トラベリング」という言葉。試合中に選手がボールを持ちながら進みすぎると、審判から「トラベリング」の判定を受け、相手チームにボールが渡ることになります。
しかし、この「トラベリング」とは具体的にどんなルールで、どういった場面で適用されるのでしょうか?
今回は、バスケにおけるトラベリングのルールについて徹底的に解説するとともに、トラベリングを避けるためのコツや練習方法についても紹介します。
トラベリングとは?
バスケットボールにおける「トラベリング」とは、ボールを持った選手が許されていない歩数を進んでしまう反則です。
具体的には、ボールを持った選手がドリブルを止めてから(ボールを持ったまま)3歩以上歩いてしまうと、トラベリングとして反則になります。
トラベリングになりやすい時
トラベリングになりやすい時を説明する前に、トラベリングについて学んでく上で非常に重要なピボットという言葉を簡単に説明します。
ピボットとは ボールを持っているとき、まずは片足を軸足(ピボット足)として決め、その足を動かさずに、もう片方の足を自由に動かして、相手をかわしたり、シュートやパスの準備をします。
では、トラベリングが実際に発生するのはどんな時なのでしょうか?主に以下のような状況でトラベリングとなります。
1. ドリブルを止めた後に進みすぎる
ドリブルを止めてからボールを持った際、歩きすぎてしまうのは非常に一般的なトラベリングのケースです。
ボールを持つと、通常はピボットを使って動きますが、その後に進みすぎてしまうと、3歩以上進んでしまうことになります。
特に急いで次の動作に移ろうとすると、足の使い方に注意がいかず、気づかないうちにトラベリングを犯してしまうことがあります。
避け方:
- ドリブルを止めた瞬間、どちらの足がピボット足になるかをすぐに確認し、1歩だけ進むように意識する。
- 軸足を動かさないように注意する
2. ピボットを意識せず足を動かす
ボールを持った状態で方向転換をする際、ピボットをうまく使わずに足を無意識に動かしてしまうと、トラベリングになります。
例えば、ピボット足を軸にせず、両足を動かしてしまうことがよくあります。
避け方:
- ピボットを常に意識して、片足を軸足(ピボット足)として、もう片方の足だけを動かす。
- ピボットを使って素早く方向転換する練習を繰り返す。
3. スピードが速すぎて足元がついていかない
急いでプレーをしようとするあまり、足元が追いつかずに進みすぎてしまうこともあります。
特にカットインや速攻時に焦って動くと、トラベリングの原因になることがあります。
避け方:
- スピードを上げる前に、足の動きをしっかりとコントロールし、ボールと足のタイミングを合わせる。
- スピードを出す前に、ピボット動作をしっかりと練習しておく。
4. ディフェンスにプレッシャーをかけられて焦る
ディフェンスのプレッシャーが強い場面では、ついつい焦って足を動かしすぎてしまうことがあります。
特にディフェンスをかわそうとする瞬間に、ピボットを使わずに無理に進んでしまうとトラベリングが発生します。
避け方:
- ディフェンスがプレッシャーをかけてきても、落ち着いてピボットを使って動く。
- ディフェンスをかわすためには、まずは足元をしっかりと固定して、相手の動きに合わせて動くことが大切。
5. ボールを持った状態で方向転換を急ぐ
ボールを持っているときに、急な方向転換をしようとすると、足元が追いつかずにトラベリングになることがあります。
特にドリブルからストップして急に方向を変えようとしたとき、つい足を多く動かしてしまいがちです。
避け方:
- 方向転換をする前に、ボールをしっかりとコントロールし、足を素早く動かすためにはピボットを活用する。
- 方向転換の際は、必ずピボット足を軸にして動くように心がける。
トラベリングを防ぐために意識すべきポイント
トラベリングを防ぐためには、ボールを持った後の動きや足の使い方に気をつける必要があります。これを意識することで、試合中に反則を犯すリスクを減らすことができます。
1. ピボットの基本を習得する
ピボットは、バスケにおける基本技術であり、トラベリングを避けるためには欠かせません。ピボット足を使って方向転換をすることで、ディフェンスをかわしたり、シュートチャンスを作ったりすることができます。
- ピボット足を意識する:
ボールを持った際、どちらの足をピボット足として使うかを意識しましょう。片方の足を軸にして移動することで、トラベリングを避けつつ、スムーズな動きができます。 - 両足を使った練習:
ピボット動作を練習する際、両足でピボットを行い、左右の動きのバランスを取ることが重要です。特にディフェンスをかわす際、どちらの足をピボットに使うかによって、プレーの幅が広がります。
2. ドリブルを止めるタイミングを調整
ドリブルを止めた後に、どちらの足がピボット足になるかをしっかりと意識しましょう。
ドリブル後に急に立ち止まると、そのまま進みすぎてしまうことがあり、トラベリングを引き起こす原因になります。
- 立ち止まるタイミング:
ドリブルを止めた瞬間にどの足を軸足として動かすかを判断し、早めに動作を決めることが大切です。素早くピボットを使うことで、トラベリングを防ぎ、スムーズに次の動作に移れます。
3. 反復練習で体に覚えさせる
トラベリングを防ぐためには、ピボット動作を反復して練習することが重要です。
特に、試合中にトラベリングを避けるためには、無意識に体が反応できるように練習することが求められます。
- ストップ&ゴー:
ドリブルを止めてから進む練習を繰り返すことで、足の動きをスムーズにコントロールできるようになります。ピボットを使って素早く方向転換することで、トラベリングを避けられるようになります。 - 方向転換ドリル:
方向転換しながらのドリブル練習では、ピボット足を意識して動くことができるようになります。特にディフェンスを交わす際に有効な技術です。
4. シュートの前にステップを意識
シュートをする前のステップも、トラベリングを避けるために重要な要素です。
特にジャンプシュートやフェイダウェイシュートを試みる際、着地後に2歩以上進んでしまうとトラベリングと判定されることがあります。
- シュート前のステップ:
シュートを打つ際は、ボールを持っている足を意識して、着地後にトラベリングにならないように注意を払いましょう。特に「ワン・ツー・ステップ」など、スムーズなステップでシュートに移ることが大切です。
トラベリングを見逃す場合とその対応
試合中、審判がトラベリングを見逃すこともあります。
特にスピーディなプレーが続く中では、微妙な動きが見逃されることもありますが、選手としては常にルールを守ることが求められます。
- 試合中のトラベリングを避ける:
トラベリングを防ぐためには、試合中でも冷静に動き、しっかりと足の使い方を意識することが重要です。過信せず、どのタイミングでも注意を払うことが大切です
トラベリングを正しく理解してバスケを楽しもう!
バスケットボールにおける「トラベリング」のルールを理解し、実践することは、試合のスムーズな進行に欠かせない要素です。
ピボットを意識したフットワークや、ドリブル後のストップタイミングを調整することで、トラベリングを防ぐことができます。
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トラベリングのルールを守ることで、試合の中でより効率的なプレーができ、バスケの技術も向上します。
反復練習を通じて、このルールを体に覚えさせ、試合で実践できるようにしましょう。ルールを理解し、トラベリングを避けながらプレーすることで、バスケの楽しさを一層深めることができます。
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